• *
  • *

歯周病治療MEDICAL

日本の成人約80%が
歯周病
歯周病とは、歯垢(プラーク)の中にいる細菌(歯周病菌)が
歯肉に近い部分から歯の根に沿って入り込むことで引き起こされる感染症で、
歯を支えている周りの組織からじわじわと崩壊させていく、大変恐ろしい病気です。
歯周病は「歯を失う原因第1位」として虫歯より多くの割合を占めています。

知らない間に静かに進行する

*

歯科医院へ行かなければ手遅れになることも…
歯周病は、細菌がお口の中に定着することで歯茎が赤く腫れる炎症「歯肉炎」から始まります。歯肉炎を放置することで「軽度歯周炎」になり、歯の周辺組織(歯周組織)を破壊しながら「中等度歯周炎」、さらに「重度歯周炎」という4段階で進行していき、最終的に歯を抜け落としてしまいます。
特に初めのうちは痛みもなく静かに進行するため、気付いた時には重症になっているだけでなく、1本の歯だけにとどまらずお口の中全体に広がってしまう感染症です。
その恐ろしさから、歯周病は「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれています。
「歯周病とは無縁」と思っている方も 歯周病チェック
*
*
  • 起床時、口の中がネバネバする

  • 歯みがきの際に血が出てしまう

  • 歯茎から膿が出たり、赤く腫れる

  • 歯がグラグラする、浮いているような気がする

  • 食べ物などが歯と歯の間に詰まりやすい

  • 口臭が気になる

  • 以前よりも歯茎が下がったように見える

  • 硬いものが噛みにくい、噛むと痛む

一つでも当てはまる方は、ぜひ一度
歯科医院へお越しください!

歯周病が及ぼす
全身疾患への影響

*

痛くなったら歯医者に行こう、そう考えてはいませんか?
歯周病はお口の病気ですが、歯周病菌はお口の中から血流に乗って全身を周り、糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・早産などの全身疾患にも影響を及ぼすことがわかってきました。歯周病は全身の病気と深い関係があるため、痛みが出たら歯科医院へ行けばいいという軽い認識でいることはとても危険です。
また歯周病に限りませんが、歯を全て失ってしまった人は抑うつになるリスクが高くなるとも言われるように、お口の健康は精神的な健康にも関係してきます。
お口の健康を守ることは心身ともに健康で暮らすために、軽視できない重要なことなのです。
糖尿病
糖尿病と同じように「生活習慣病」である歯周病。糖尿病を抱える方は歯肉炎や歯周炎に感染していることが多い傾向にあり、さらに歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという調査報告もあることから、歯周病と糖尿病の関係は特に密接だということがわかります。
そして、糖尿病の治療で歯周病が、歯周病の治療で糖尿病が改善されるという相互関係にあるのです。
動脈硬化・心臓疾患
歯周病菌が血流に乗って血管へ入る際のの刺激から、動脈硬化を引き起こす物質が出ることがわかってきました。そのことから、歯周病菌などの細菌感染が、動脈硬化の一つの要因として考えられています。
また、それによって血管内にできた沈着物が血液の通り道を細くし、心臓疾患を引き起こすともいわれています。歯周病の放置は命にも関わってくるのです。
早産・低体重児出産
妊婦さんが歯周病になっている場合、歯周病菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染することがあるため、早産や低体重児を引き起こすリスクが高くなるという調査報告があります。その危険率はアルコールやタバコ、高齢出産などよりもはるかに高く、7倍とも…。
安全な出産と、元気な赤ちゃんを迎えるためにも、歯周病予防や治療を事前に取り組みましょう。

歯周病の予防と治療法

  • *

    軽度歯周病(歯肉炎・歯周炎)の場合
    スケーリング
    歯石は歯垢(プラーク)が石灰化してできているため、通常の歯みがきでは落とすことができません。
    歯石や歯垢を徹底的に除去し、歯石が付着してしまった歯をきれいにするために、スケーラーという専用の器具を用いて行う治療をスケーリングと言います。
    スケーリングは歯をきれいにすることはもちろん、歯周病の発生・進行(悪化)を抑制・予防する効果もあります。
  • *

    中度歯周病(歯周炎)の場合
    ルートプレーニング
    中度まで進行してしまった歯周病の場合、スケーリングだけでは除去仕切れない、歯茎の奥に隠れた見えない歯の根(ルート)にまで歯垢や歯石が付着してしまっています。
    そのような場合はスケーリングに加えてルートプレーニングという治療を行い、歯の根や歯周病菌に感染した歯質などを特殊な器具を用いて除去していきます。ルートプレーニング後は歯や歯の根の表面もツルツルになり、歯垢や歯石などの再付着の予防にも繋がります。
  • *

    重度歯周病(歯周炎)の場合
    スケーリングやルートプレーニングだけでは状態が改善されないほど歯周病の状態が重度まで進行してしまっている場合があります。
    そのような場合は、歯周病により溶けてしまった骨の回復を行う「歯周組織再生治療」など、外科的な処置を行う必要があります。
歯周病には予防が最も効果的
歯周病には様々な治療方法がありますが、治療する必要がないように「歯周病を予防すること」が一番効果的な方法です。
毎日しっかりとブラッシングをして丁寧に歯垢を取り除くことはもちろん、歯垢を放置して歯みがきでは除去できない歯石にしてしまわないためにも、最低でも半年に1回は、歯石除去や歯の健康チェック、正しいブラッシングや生活習慣に対する指導を定期的に受けるようにしましょう。
まずは予防、なってしまったら早期治療を
medical
ページの先頭へ戻る